皮膚科専門医・皮膚悪性腫瘍指導専門医の院長が、一般皮膚科からイボ・ほくろの日帰り手術、脱毛治療、肝斑やたるみ等の美容診療まで幅広く診療いたします。地域の皆様の「お肌のかかりつけ医」として丁寧な治療を心掛けます。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症の基礎知識

掌蹠膿疱症はウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くみられる病気です。周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。

足と手のほかに、スネや膝にも皮疹が出ることがあります。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶた(痂皮)となり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。後にこれらの皮疹が混じった状態になります。出始めに、よくかゆくなります。

また、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。

掌蹠膿疱症イメージ

足の皮疹は水虫によく似ていますので、診断をはっきりさせるために皮膚表面の角層を一部取り、顕微鏡で調べて、水虫を起こすカビ(白癬菌)がいるかどうか調べる必要があります。その他、間違いやすい皮膚病としてかぶれ(接触皮膚炎)や乾癬などがあります。

掌蹠膿疱症の治療方法

掌蹠膿疱症は非常に難りにくい病気です。治癒を目指すためには、喫煙している人は禁煙すること、副鼻腔炎や扁桃炎の治療を行うことが重要です。原因治療によって症状の改善を期待できるものの、症状が出たり消えたりを繰り返しながら年単位で続くことが多い慢性疾患です。そのため、原因治療と並行して症状を抑えるためのステロイドやビタミンD3の軟膏外用及び紫外線治療を行うことも重要です。

掌蹠膿疱症はずっと治らないのですか?

患者さんのうち2~3割は病巣感染や金属アレルギーが関与していることがわかっていますので、積極的に検査して、治療すれば掌蹠膿疱症も治癒が期待できます。残念ながら、患者さんのうち7~8割は検査をおこなっても原因を突き止めることができず、対症療法を受けることになります。

しかし、安心していただける情報もあります。長い期間にわたって、患者さんの経過をみた研究によると、ほとんどの症例が自然に治ってしまうことがわかっています。治るまでの期間はさまざまですが、平均で3年から7年とされています。

ですから、それまで対症療法により、症状を軽くして、生活する上で支障がないようにコントロールしていくことが大切です。

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